東京藝術大学キュレーション教育研究センターでは、本学学生対象の授業に社会人(一般の方はどなたでも)が参加できる「社会共創科目(公開授業)」を開講しています。2024年度は全6科目を開講予定で、現在社会人受講生を募集中です。4/14(日)18:00の募集〆切まで残り3日となりましたので、改めてご案内申し上げます。
2024年度ラインナップはこちら:https://ccs.geidai.ac.jp/2024/03/26/2024lineup/
なお、「芸術環境創造論(対面参加)」と「演習:アートプロジェクト 1DAYパフォーマンス表現街」はまもなく定員に達する見込みです。先着順のため、予定されている募集〆切日より前に受付を終了する可能性がございます。ご受講を検討されている方は、お早めにお申し込みください。
また、特に注目の授業は「パフォーミングアーツ・キュレーション概論」です。本授業では、近年さかんにみられる、演劇、ダンス、コンサート、演奏会、といった従来のジャンルではとても括れないような表現を取り扱います。講師3名(相馬千秋、長島確、箕口一美)による全5回のチームティーチングで、劇場、コンサートホールやフェスティバルなどにおける共同創作の場におけるチームメンバーの選び方から、チームビルディングの工夫、そのマネジメント方法まで、具体的な事例の紹介を通じて、実演芸術の「コトの起こし方」を学びます。
演出にARやVR、ゲーム等の新出メディアを取り込んだり、国際交流を試みたり、多領域のさまざまな専門家(人)の協働の場となる「パフォーミングアーツ(実演芸術、舞台芸術、時間芸術)」。その「キュレーション」は21世紀に入ってから盛んに議論され始めた発展途上の考え方です。受講生とともに、この新しい見方を自分の言葉や表現で語れるようにする、初めの一歩をふみだします。ビジネスパーソン(社会人受講生)のみなさんには、事業企画や運営、人事といった場面で普段のお仕事ともリンクするエピソードがあるかもしれません。
プロフェッショナルの学芸員やアートマネージャー、アーティスト、美術・人文系学生、クリエイティブ職や企画職に就いているビジネスパーソンだけでなく、普段から文化芸術に携わるお仕事をされていない方々とも、多様な「キュレーション」の手法を通じて、リスキリング・リカレント・キャリアシフトに繋がるような知恵を育むことができたらと考えていますので、是非ともご受講をご検討ください。
各授業の詳細・お申し込み:https://ccs.geidai.ac.jp/
▼2024年度より一般の方も受講可能!「パフォーミングアーツ・キュレーション概論」
定員:(対面参加)50名/(オンデマンド視聴)50名 ※いずれも先着順
受講料:有料
受講生募集期間:4/1(月)正午〜4/14(日)18:00
https://ccs.geidai.ac.jp/learn_with_us/2024-002/
担当教員(国際芸術創造研究科教授・箕口一美)より:本授業は、3人の講師によるチームティーチング方式で行います。主に演劇・音楽などのパフォーミングアーツの制作過程を紹介・分析しながら、その制作過程と舞台の裏側で「起こっている」ことを学び、それについてディスカッションします。「パフォーミングアーツ(実演芸術、舞台芸術)をキュレーションする」というのは、今世紀に入ってから盛んに議論され始めた発展途上の考え方です。この新しい見方や考え方をについて、あらゆる上演=パフォーマンスに携わる社会人、学生、これからコトを起こしたいと考えている方々と講師陣とで、ともに思考し、自分の言葉や表現で語れるようにする、その初めの一歩をふみだしたいと考えています。ご受講お待ちしています。
▼2024年度新規開設「芸術環境創造論」
定員:(対面参加)50名/(オンデマンド視聴)50名 ※いずれも先着順
受講料:有料
受講生募集期間:4/1(月)正午〜4/14(日)18:00
https://ccs.geidai.ac.jp/learn_with_us/2024-003/
担当教員( キュレーション教育研究センター 副センター長・熊倉純子)より:社会と芸術のつなぎ手がいろんな現場で必要とされています。アートの現場をどのように立ち上げ、運営し、持続させていくのかについて、多彩な研究者や実践者を招いて、豊富な実践事例から学びます。地方自治体や企業のなかで孤軍奮闘しながら文化芸術事業に携わっているみなさんにぜひ受講していただきたいです。
▼2024年度より一般の方も受講可能!「演習:アートプロジェクト 1DAYパフォーマンス表現街」
定員:10名(応募者多数の場合は選考します)
受講料:無料
受講生募集期間:4/1(月)正午〜4/14(日)18:00
https://ccs.geidai.ac.jp/learn_with_us/2024-004/
担当教員(吉田武司・長尾聡子)より:足立区千住で、市民とアーティストが一緒に活動し、まちに新たな縁を生み出すアートプロジェクトに触れてみませんか? 古くは宿場町として栄え、新旧入り混じる千住。このまちにキャンパスを構える藝大が、足立区シティプロモーション課等と運営のタッグを組み14年目を迎える市民参加型アートプロジェクトのマネジメント現場を体験できる授業です。まちづくりとアートのかかわりに関心のあるみなさまに受講いただけると嬉しいです。
▼「展覧会設計演習」
定員:10名(応募者多数の場合は選考します)
受講料:有料
受講生募集期間:4/5(金)〜5/7(火)
https://ccs.geidai.ac.jp/learn_with_us/2024-005/
担当教員(キュレーション教育研究センター 特任准教授・難波祐子)より:社会とアートを結びつけるキュレーションについて、実際の展覧会企画制作・運営を通して藝大生と実践的に学んでみませんか?大学のキャンパスを飛び出して、藝大生と社会人受講生が互いに協力し合いながら、街なかで、小規模ながら実際に実験的な現代美術の展覧会を一緒に作ってみましょう。本講座は、これまで展覧会企画を経験したことがない方でもご参加できます。ただし基本的には展覧会の実施時を含めて全回参加できる方を歓迎します。
▼「演習:アートプロジェクト 音楽×身体表現×福祉」
定員:10名(応募者多数の場合は選考します)
受講料:無料
受講生募集期間:4/5(金)〜5/7(火)
https://ccs.geidai.ac.jp/learn_with_us/2024-006/
担当教員(コーディネーター・酒井雅代)より:近年、パフォーミングアーツにおける非言語コミュニケーションの側面に注目が集まり、芸術のみならず教育や福祉など幅広い分野でその活用が模索・実践されています。本演習では、クラシック音楽と身体表現を融合させた体験型プログラム「ムジタンツ」の活動を中心に、福祉分野と連携して行うアートプログラムの実例について学びながら、音楽や身体表現を用いたプログラムをどのように地域に実装することができるか思考します。地域コミュニティや地域福祉と芸術文化を繋ぐことに関心のある方々のご受講をお待ちしています。
▼「現代美術キュレーション概論」
定員:150名 ※先着順
受講料:有料
受講生募集期間:2024年夏ごろ公開予定
https://ccs.geidai.ac.jp/learn_with_us/2024-001/
【お問い合わせ】
東京藝術大学 キュレーション教育研究センター
https://ccs.geidai.ac.jp/contact/
東京藝術大学キュレーション教育研究センターは、歴史的、伝統的なキュレーションの概念や役割とともに、現代社会の課題を反映して多様化する「キュレーション」に取り組む教育と研究の場です。対話と協働を通して芸術と社会のさまざまな関係性を紡ぎ上げるキュレーションをはじめ、美術のみならず、音楽やパフォーミング・アーツ、私たちのあるべき未来の姿をキュレーションするなど、領域横断的に人材の育成と研究に取り組みます。
※「展覧会設計演習」「音楽×身体表現×福祉」の申込・お問い合わせは「有楽町藝大キャンパス」事務局までお願いいたします。(MAIL:info@yurakucho-geidai-campus.jp/HP:https://yurakucho-geidai-campus.jp)