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2024年度開講授業
藝大生向け・一般の方向け
現代美術キュレーション概論
開講日時
後期 木曜6限 18:00〜19:30
開講場所
一般の方 オンライン
藝大生 上野キャンパス 国際交流棟 GA講義室
現代美術を取り巻くキュレーションは、近年の美術表現の領域横断化や、時代の変化に伴う美術館や展覧会のあり方の変遷によって、大きくその姿を変えています。本授業では、美術館での展覧会から、街なかでのアートプロジェクトに至るまで、さまざまな形でアートと社会をつなぐキュレーションの実践について、実際にそれぞれの現場で活躍している講師陣を迎えて授業を構成します。取り扱うジャンルも絵画や彫刻などの従来のアートに加えて、パフォーマンスや参加型・プロジェクト型のアート、領域横断的な協働型のアートなど広く紹介します。なお、授業は講師の都合により内容の変更が生じたり、順序が入れ替わる可能性があります。
一般の方 | 受講方法
※2024年7月16日情報更新※
定員 | 150名(先着順)
受講生募集期間|2024年8月19日(月)正午〜9月5日(木)18:00
受講方法 | 全14回のオンライン授業を、¥50,000(税込)で受講できます(リアルタイムで配信予定)。
※2024年8月19日13:30情報更新※
2024年度の「現代美術キュレーション概論」受講生募集は定員に達しました。大変多くのお申し込み、ありがとうございました。
※2024年8月22日15:00情報更新※
2024年度の「現代美術キュレーション概論」受講生追加募集の予定はございません。あらかじめご了承ください。
藝大生の方 | 受講方法
授業シラバスを参照の上、Campus Planで履修登録してください。なお、卒業要件単位に含むかどうかは、ご自身の所属する各科のカリキュラムに準じます。
写真:冨田了平
2024年度ラインナップ
第1回|10/3(木)
担当教員:難波祐子(キュレーション教育研究センター 特任准教授)
「イントロダクション:現代美術キュレーションの見取り図ー美術館、国際展、芸術祭、アートプロジェクト」
第2回|10/10(木)
担当教員:難波祐子(キュレーション教育研究センター 特任准教授)
「日本におけるキュレーションの変遷について:戦後から現在まで」
第3回|10/17(木)
担当教員:李美那(大学院美術研究科 教授)
「美術館のキュレーション:美術館とミュージアム・キュレーターの未来/求められる変化」
第4回|10/24(木)
担当教員:熊澤弘(大学美術館 教授)
「ミュージアム・コレクションの管理とキュレーション:東京藝術大学大学美術館所蔵の現代美術作品の事例を中心に」
第5回|10/31(木)
担当教員:鷲田めるろ(国際芸術創造研究科 准教授)
「国際展でのキュレーション:ヴェネチア・ビエンナーレ日本館を例に」
第6回|11/7(木)
担当教員:服部浩之(大学院映像研究科 准教授)
「協働プロジェクトのキュレーション:異分野を架橋する表現と創造について」
第7回|11/14(木)
担当教員:熊倉純子(国際芸術創造研究科 教授)
「アートプロジェクトのキュレーション:日本のアートプロジェクトの変遷とその担い手について」
第8回|11/21(木)
担当教員:難波祐子(キュレーション教育研究センター 特任准教授)
「前半授業振り返り&後半授業イントロダクション」
第9回|11/28(木)
担当教員:今村有策(大学院美術研究科 教授)
「グローバル時代のキュレーション:世界の現場から」
第10回|12/5(木)
担当教員:毛利嘉孝(国際芸術創造研究科 教授)
「ポスト/ウィズコロナのアートとキュレーション」
第11回|12/12(木)
担当教員:荒木夏実(美術学部 准教授)
「歴史と向き合うキュレーション:人種・ジェンダー・帝国主義」
第12回|1/9(木)
担当教員:平諭一郎(未来創造継承センター 准教授)
「アーカイヴとキュレーション:作品と資料とその再演」
第13回|1/16(木)
担当教員:相馬千秋(大学院美術研究科 准教授)
「 領域横断するキュレーション:『パフォーマンス』を生成するキュレーション実践」
第14回|1/23(木)
担当教員:難波祐子+栗栖良依(SLOW LABEL 芸術監督、アートプロデューサー)
「社会包摂とキュレーション:多様性を活かす仕組みとデザイン」
担当教員
難波祐子(キュレーション教育研究センター 特任准教授)
東京都現代美術館学芸員、国際交流基金文化事業部企画役(美術担当)を経て、国内外で現代美術の展覧会企画に関わる。 企画した主な展覧会に「こどものにわ」(東京都現代美術館、2010年)、「呼吸する環礁(アトール)―モルディブ-日本現代美術展」(モルディブ国立美術館、マレ、2012年)、「大巻伸嗣 – 地平線のゆくえ」(弘前れんが倉庫美術館、青森、2023年)など。また坂本龍一の大規模インスタレーション作品を包括的に紹介する展覧会(2021年:M WOODS/北京、23年:M WOODS/成都、24年:東京都現代美術館)のキュレーターを務める。札幌国際芸術祭2014プロジェクト・マネージャー(学芸担当)、ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014キュレーター。著書に『現代美術キュレーターという仕事』、『現代美術キュレーター・ハンドブック』『現代美術キュレーター10のギモン』(すべて青弓社)など。
Photo: Tomohiko Tagawa
©Real Sound Book
李美那 (大学院美術研究科 教授)
東アジアを中心とする近現代美術史。東京藝術大学大学院美術研究科西洋美術史専攻修了。静岡県立美術館学芸員(1993-2003)、神奈川県立近代美術館主任学芸員(2003-2017)として展覧会、教育普及プログラムを企画・実施。主な展覧会に「東アジア/絵画の近代 ― 油画の誕生と展開」(1999)、「アルベルト・ジャコメッティ―矢内原伊作とともに」(2006)、「日韓近代美術家のまなざし ―『朝鮮』で描く」(2015)など。
熊澤弘(大学美術館 教授)
東京藝術大学大学美術館教授。1970年生まれ、神奈川出身。東京藝術大学美術学部芸術学科卒、同大学院美術研究科(西洋美術史)修了。同大学美術学部芸術学科助手、同学大学美術館助手・助教、武蔵野音楽大学音楽学部音楽環境運営学科常勤講師をへて、2017年4月より現職。オランダを中心とする西洋美術史、博物館学が専門。日本国内外の美術展覧会にかかわる。主な担当展覧会に「線の巨匠たち――アムステルダム歴史博物館所蔵素描・版画展」(2008年、大学美術館他)、“Japans Liebe zum Impressionismus”(日本が愛した印象派) (2015年、ドイツ連邦共和国美術展示館)。「ミラクルエッシャー展」(2018年、上野の森美術館)等。編著書に『レンブラント 光と影のリアリティー』(角川書店 2011年)、『脳から見るミュージアム アートは人を耕す』(中野信子と共著、講談社現代新書 2020年)他多数。
鷲田めるろ(国際芸術創造研究科 准教授)
1973年生まれ。東京大学大学院修士(文学)修了。金沢21世紀美術館キュレーター(1999年から2018年)を経て2020年より十和田市現代美術館館長。第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館キュレーター(2017年)。あいちトリエンナーレ2019キュレーター。著書に『キュレーターズノート二〇〇七ー二〇二〇』(美学出版)。主な論文に「鶴来現代美術祭における地域と伝統」『金沢21世紀美術館研究紀要アール』6号。
©︎小山田邦哉
服部浩之(大学院映像研究科 准教授)
キュレーター。1978年愛知県生まれ。2006年早稲田大学大学院修了(建築学)。アジアを軸に同時代の表現活動を研究し、様々な表現者との協働や参加をベースにしたアートプロジェクトを展開し、これからの公共圏やコモンズについて模索する。主な企画に、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示「Cosmo-Eggs
| 宇宙の卵」(2019年)、「ARTS & ROUTES -あわいをたどる旅」(秋田県立近代美術館、2021年)がある。
熊倉純子 (国際芸術創造研究科 教授)
パリ第十大学卒、慶應義塾大学大学院修了(美学・美術史)。(社)企業メセナ協議会を経て、東京藝術大学教授。アートマネジメントの専門人材を育成し、「取手アートプロジェクト」(茨城県)、「アートアクセスあだち―音まち千住の縁」(東京都)など、地域型アートプロジェクトに学生たちと携わりながら、アートと市民社会の関係を模索し、文化政策を提案する。東京都芸術文化評議会文化都市政策部会委員、文化庁文化審議会文化政策部会委員などを歴任。監修書に『アートプロジェクト─芸術と共創する社会』『アートプロジェクトのピアレビュー—対話と支え合いの評価手法』『アートプロジェクトがつむぐ縁のはなし—絵物語・声・評価でひもとく 大巻伸嗣「Memorial Rebirth 千住」の11年』、共編書に『社会とアートのえんむすび1996-2000──つなぎ手たちの実践』、共著に『「地元」の文化力―地域の未来のつくりかた』など。
今村有策 (大学院美術研究科 教授)
アートやデザイン、建築などさまざまなクリエイティブな分野のプロデュース、キュレーションを行う。国内外の若手クリエーターの人材育成、国際文化交流、領域横断で実験的なプロジェクトを推進するアートセンターであったトーキョーワンダーサイトの創設に携わり、2001年の創設から2017年まで館長を務める。2001年から2013年まで東京都の文化行政について知事に助言・進言を行なう東京都参与も兼務し、アーツカウンシル東京の創設をはじめ、東京の新たな芸術文化基盤作りに取り組む。東京オリンピック招致においては文化プログラム作成に中心的な役割を果たす。建築を学び、磯崎新アトリエ勤務を経て、1991-1993コロンビア大学建築学部客員研究員。武蔵野美術大学非常勤講師、PMQ(香港)インターナショナル・アドバイザー、浜松市鴨江アートセンターシニアアドバイザー。これまでに世界文化の家(ベルリン)プログラム・アドバイザリー・ボード、テンスタ・コンストハル・アドバイザー(ストックホルム)、国連大学アドバイザー、名古屋芸術大学特別客員教授などを歴任。
毛利嘉孝 (国際芸術創造研究科 教授)
1963年生まれ。社会学者。文化/メディア研究。京都大学経済学部卒。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジPh.D(. 社会学)、MA (メディア&コミュニケーションズ)修了。九州大学を経て現職。特にポピュラー音楽や現代美術、メディアなど現代文化と都市空間の編成や社会運動をテーマに批評活動を行う。主な著書に『バンクシー:アート・テロリスト』、『文化=政治 グローバリゼーション時代の空間叛乱』、『ストリートの思想 転換期としての1990年代』、『はじめてのDiY』、『増補 ポピュラー音楽と資本主義』、共著に『入門 カルチュラル・スタディーズ』、『実践 カルチュラル・スタディーズ』、『現代思想入門 グローバル時代の「思想地図」はこうなっている!』、『ネグリ、日本と向き合う』など。編著に『アフター・テレビジョン・スタディーズ』など。
荒木夏実 (美術学部 准教授)
キュレーター、美術評論家。慶應義塾大学文学部卒業、英国レスター大学ミュージアム・スタディーズ修了。三鷹市芸術文化振興財団(1994-2002)、森美術館(2003-2018)でキュレーターとして展覧会および教育プログラムに携わる。主な展覧会に「小谷元彦展:幽体の知覚」(2010-11)、「ゴー・ビトゥイーンズ展:こどもを通して見る世界」(2014)、「ディン・Q・レ展:明日への記憶」(2015)、「六本木クロッシング2016:僕の身体、あなたの声」(以上森美術館)、「彼女たちは歌う」(2020)、「居場所はどこにある?」(2021)、「あなたのアートを誰に見せますか?」(2023)(以上東京藝術大学大学美術館 陳列館)など。「ゴー・ビトゥイーンズ展」で第26回倫雅美術奨励賞、第10回西洋美術振興財団学術賞受賞。
平諭一郎 (未来創造継承センター 准教授)
1982年生まれ。専門は文化財や芸術の保存・継承。芸術保存継承研究会・主宰。東京藝術大学デザイン科卒。同大学院文化財保存学専攻修了。文化財、美術品の再現・復元制作とともに、領域横断的な芸術の保存・継承について研究し、展覧会、論考、作品として発表。主な企画に、2018年「芸術の保存・修復―未来への遺産」展、2021年「再演―指示とその手順」展(共に東京藝術大学大学美術館)。
相馬千秋 (大学院美術研究科 准教授)
NPO法人芸術公社代表理事。アートプロデューサー。演劇、現代美術、社会関与型アート、VR/ARテクノロジーを用いたメディアアートなど、領域横断的な同時代芸術のキュレーション、プロデュースを専門としている。過去20年にわたり日本、アジア、欧州で多数の企画をディレクション。その代表的なものは、フェスティバル/トーキョー初代プログラム・ディレクター(2009-2013)、あいちトリエンナーレ2019および国際芸術祭あいち2022パフォーミングアーツ部門キュレーター、シアターコモンズ実行委員長兼ディレクター(2017-現在)、豊岡演劇祭2021総合プロデューサーなど。
2015年フランス共和国芸術文化勲章シュヴァリエ受章、2021年芸術選奨(芸術振興部門・新人賞)受賞。立教大学現代心理学部映像身体学科特任准教授(2016-2021)を経て、2021年より東京藝術大学大学院美術研究科准教授(グローバルアートプラクティス専攻)。2023年にドイツのフランクフルト・オッフェンバッハで開催される世界演劇祭テアター・デア・ヴェルト2023のプログラム・ディレクターも務めた。
©NÓI CREW
栗栖良依(SLOW LABEL芸術監督)
東京造形大学でアートマネジメントを学んだのち、イタリアのドムスアカデミーにてビジネスデザイン修士取得。「日常における非日常」をテーマに、異なる文化の人やコミュニティをつなげ、対話や共創のプロセスで社会変革を試みる、アートプロジェクトを手掛ける。2010年に骨肉腫を発症し、翌年、アーティストと障害者施設のものづくりブランドSLOW LABEL(現・認定NPO法人スローレーベル)設立。2014〜2020年ヨコハマ・パラトリエンナーレ総合ディレクター。2018年シルク・ドゥ・ソレイユの支援を受け、日本初のソーシャルサーカスカンパニーSLOW CIRCUS設立。東京2020パラリンピック開閉会式ステージアドバイザーとして、54名のスペシャリスト集団を組織。企画・演出振付・キャスティング・リハーサル運営のサポートから、コメンタリーガイドの開発までを総合監修。第65回横浜文化賞「文化・芸術奨励賞」、神山まるごと高専理事、TBS「ひるおび」木曜コメンテーター。
一般の方へ・受講に際してのご案内
・授業ごとに講座の形式(レクチャー/ワークショップ/対面ORオンライン実施)が異なりますので、お申し込み前に必ずご確認ください。
・授業ごとに、定員の有無が異なります。定員のある授業は、選考基準を設けることがございますのであらかじめご了承ください。詳しくは各授業の紹介ページをご参照ください。
・有料の授業は、受講申込フォームにご記入いただいた後、キュレーション教育研究センターから届く受講決定通知メールで支払い等の案内がございます。必ずご一読ください。
・オンライン/オンデマンド授業の、記録・録画等は固くお断りしています。万が一発見した場合については、法的措置をとる可能性がございます。
・同じセメスターの、複数の授業にお申し込みいただくことも可能です。
・その他受講に際してのご質問等ございましたら、「CONTACT」ページのフォームよりお問い合わせください。