【8/18(月)正午スタート】2025年度「現代美術キュレーション概論」社会人受講生募集

キュレーション教育研究センターは、来る8月18日(月)正午より、後期開講の「現代美術キュレーション概論」(*1)の受講生募集をスタートする運びとなりましたので、お知らせ申し上げます。
「現代美術キュレーション概論」は、美術館での展覧会から街なかでのアートプロジェクトに至るまで、さまざまな形でアートと社会をつなぐキュレーションの実践について取り上げる講義で、学内外で活躍する12名の講師陣がオムニバス方式で登壇します。10月から1月までの全14回で構成され、藝大生は対面参加、社会人はオンライン受講を通じて、共に学ぶ機会を創出し、活発な議論を目指します。
なお、今年度は最終回のゲストとして、新たに青木彬(インディペンデント・キュレーター)が登壇予定です。
ビジネスパーソンやプロフェッショナル人材に求められる「リスキリング」に、あるいは身近に「アート」を学んでキャリアシフトのきっかけに、ぜひこの機会を皆様にご利用いただきたくご案内申し上げます。
受講にあたっての注意事項をよくお読みになってから、以下のリンクよりお申し込みください。
https://ccs.geidai.ac.jp/learn_with_us/2025-001/
※8/18(月)23:30情報更新※
2025年度の「現代美術キュレーション概論」受講生募集は定員に達しました。大変多くのお申し込み、ありがとうございました。
※8/19(火)13:00情報更新※
2025年度の「現代美術キュレーション概論」受講生追加募集/キャンセル待ち受付の予定はございません。あらかじめご了承ください。
*1……本授業は藝大生対象の正規授業を社会人(一般の方はどなたでも)が受講できる特別科目「社会共創科目(公開授業)」として開講されます。
▼「現代美術キュレーション概論」
定員:150名 ※先着順
受講料:¥50,000(税込)
受講生募集期間:2025年8月18日(月)正午〜8月31日(日)18:00
https://ccs.geidai.ac.jp/learn_with_us/2025-001/
担当教員(キュレーション教育研究センター 特任准教授・難波祐子)より:
昨年度の授業では、美術館・博物館関係者はもとより、普段アートとは直接関係のない部署で働いているビジネスパーソンなど多様な受講生が熱心に参加されていました。現代美術は、私たちの少し先の未来を映し出す鏡です。現代美術をとりまく「キュレーション」の今を知ることで、明日を生き抜くためのヒントが得られるかもしれません。
先輩受講生の声:
- そもそもキュレーションという分野を知らなかったので、大きな学びになった。作品展の見方も変わったと思う。(2024年度受講生、藝大生・建築科)
- アートの現場の動向を大きくとらえるとき、授業で紹介された見方が勉強になる。(2023年度受講生、藝大生・芸術学科)
- キュレーションにおける多様な視座と自身の凝り固まった思考の気づきがありました。先生方がそれぞれの専門分野で独自性の高いテーマや問いを持っていることを知り、私自身の社会を見るための新たな視点を与えてくださったように思いました。(2024年度受講生、30代・法人職員)
- 先生方の熱意ある授業に呼応するように、受講生から短時間でするどい質問が飛び交う、毎回の最後の30分のQ&Aがとても面白く、またたくさんの刺激をもらいました。(2024年度受講生、30代・会社員)
- とても有意義な半年間でした。あれほど大学生の時はやる気なく参加していた授業がこんなにありがたく面白く、エネルギーがもらえるというのは社会人になったいまだからこそわかることでもありました。(2024年度受講生、50代・会社員)
- 毎回異なる講師の先生からお話を聞くことができたおかげで、アートへの関わり方に正解はなく、人の数だけあると知れたことも良かったです。(2024年度受講生、20代・美術館学芸員)
- 歴史系博物館に勤務しているため、作家が現存している現代アートとは随分手法がちがうと思っていましたが、授業内で紹介された事例をお聞きして、資料をどのように捉えて、定義して展示するかということは分野を超えて共通するものがあると感じました。(2024年度受講生、40代・博物館学芸員)
- 産休、育休中に受講しました。地方在住で、自分の時間もなかなか取れないなかで、東京藝大の第一線で活躍する先生方の授業が受けられることは代えがたい喜びでした。(2024年度受講生、30代・美術館学芸員)
【お問い合わせ】
東京藝術大学 キュレーション教育研究センター
https://ccs.geidai.ac.jp/contact/
※「展覧会設計演習」「音楽×身体表現×福祉」の申込・お問い合わせは「有楽町藝大キャンパス」事務局までお願いいたします。(MAIL:info@yurakucho-geidai-campus.jp/HP:https://yurakucho-geidai-campus.jp/)
東京藝大×酒田市連携企画 アーティスト・イン・レジデンスさかた《酒田散漫さんぽ》第2期のご案内
日頃より東京藝術大学キュレーション教育研究センター(CCS)の活動にご協力とご関心を賜り、厚く御礼申し上げます。
CCSは、2024年度より、山形県酒田市が実施する事業「アーティスト・イン・レジデンスさかた」に協力しています。アーティスト・佐藤悠が《酒田散漫さんぽ》第2期を実施するはこびとなりましたので、ご案内申し上げます。
みなさま万障お繰り合わせの上、ぜひともお運びください。
https://www.city.sakata.lg.jp/bunka/geijyutsu/tenjievent/sansan-season2.html
《酒田散漫さんぽ》第2期では、みんなで本棚を巡りながらお気に入りの1冊を紹介し合ったり、本にまつわる思い出や記憶を自由に語り合ったりする時間をお楽しみいただけます。
他愛ない会話から生まれる偶然の発見や、長く忘れていた子どもの頃の感覚を再び味わう喜びが広がります。
語り合いを重ねることで、見過ごしていた感情や思いが鮮やかに色づき、これまで気づかなかった「私だけの酒田」を発見できるかもしれません。
見慣れた風景を彷徨いながら、あなた自身の新しい物語をぜひ一緒に紡いでみませんか?
第1回「図書館を歩こう」
図書館で本との出会いや思い出を共有します。
館内の普段入れない書庫も見学しながら参加者同士で図書館の楽しみ方を交換し合います。
●日時/6月14日(土曜)午後5時30分~8時30分
●集合場所/ミライニ3階研修室
●定員/40名
第2回「遊びと移住」
移住者の案内人とともに「遊び」を通して見える酒田の新しい魅力について語り合います。
●日時/6月29日(日曜)午前9時~正午
●集合場所/ボードゲームカフェ&バー「シェ・ピエール」(酒田市二番町9-17)
●定員/30名
東京藝大×〈みずほ〉 | 活動報告映像2024を制作・公開しました

キュレーション教育研究センター(以下、CCS)と株式会社みずほフィナンシャルグループ(以下、〈みずほ〉)は、2023年度より「アートとジェンダー」をテーマにさまざまな共同研究プロジェクトを実施しています。本プロジェクトは、2023年11月に東京藝術大学と〈みずほ〉が締結した包括連携協定のもとに進められています。
今回CCSは、東京藝術大学の学内外のハブとして、この包括連携協定に基づく事業を広く発信する活動報告映像2024の制作を担い、本日(2025年5月28日)その公開の運びとなりましたのでお知らせ申し上げます。本映像はCCSに留まらず、東京藝術大学と〈みずほ〉が実施した2024年度のすべての連携事業を紹介するものです。
東京藝術大学×〈みずほ〉が連携に至った経緯や学内のさまざまな部署と〈みずほ〉が取り組んでいる多彩なプロジェクト、そして、実際にプロジェクトに参加したみずほ社員や藝大生の声を知ることのできる映像となっています。
引き続き、CCSならびに東京藝術大学では、アートと金融・経済における両者の専門性を活かしつつ、細やかな意思疎通を図りながら、新たな産学連携とアート×ビジネスの取組を模索・実践してまいります。
▼「東京藝大×〈みずほ〉 | 活動報告映像2024」フルver:https://youtu.be/AcvWneGJP5Q
▼「東京藝大×〈みずほ〉 | 活動報告映像2024」ダイジェストver:https://youtu.be/A2EV9p6TMDs
【期間限定映像公開】トーク&ディスカッション「アーティストに今求められるプロデュース力とは」(ゲスト:もふくちゃん)
トーク&ディスカッション「アーティストに今求められるプロデュース力とは」(ゲスト:もふくちゃん)
東京藝術大学キュレーション教育研究センター(以下、CCS)とみずほフィナンシャルグループは、2023年度より「アートとジェンダー」共同研究プロジェクトに取り組んでおります。
この一環で、2024年度より、本学卒業生・修了生を対象に、「ジェンダー」「こども」をテーマにした企画公募事業 「東京藝大『I LOVE YOU』プロジェクト 2024」を共同で実施してまいりました。本事業を通じ、課題として浮き彫りになった「プロデュース力」をキーワードに、トーク&ディスカッション「アーティストに今求められるプロデュース力とは」を2025年2月23日(日)に開催しました。
イベント当日には急遽中止となったゲスト講演ですが、後日改めて予定していた講演を特別映像として収録しましたので、期間限定で公開いたします。
ゲスト講演「いま芸大生に求められるプロデュース力とは何か」
ゲスト:もふくちゃん(音楽プロデューサー、クリエイティブディレクター)
聞き手:熊倉純子(CCS副センター長、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授)
(視聴可能期間:~2025年9月30日)
https://youtu.be/OO11_hqoIx0
トーク終了後、会場の藝大生やみずほ社員からはさまざまな質問が飛び交い、アイドルとジェンダーの関係、行動の源をめぐって、もふくちゃんならではのスタンスや情熱が垣間見えました。以下のテキストでは、質疑応答の内容の一部をご紹介いたします。
みずほ社員:
今日のお話を大変楽しく拝聴しました。アイドルは性的に消費されてしまうイメージもあるのですが、もふくちゃんにとって、女性が女性のアイドルのプロデュースをしようと思ったカウンター的な経験はあったのでしょうか。
もふくちゃん:
自分がプロデュースをはじめた当時、アイドル業界には女性プロデューサーが一人もいませんでした。だからか「なんでアイドルは若いうちしかできないんだろう?」「アイドルの衣装ってなんで毎回こうなんだろう?」「アイドルの歌詞ってなんでこんなに媚びているんだろう?」という疑問も多くて。それに対して、やれることしかない!と思ったんですね。
たとえば、でんぱ組.incは、デビュー時から「年齢非公開」という新しい手に出ました。それまでは、「16歳の〇〇です!」といった挨拶がお決まりだったのですが、でんぱ組.incは「私たち2次元なんで年齢とかないです」「ずっと同じ歳です」みたいな(笑)。
すると、「それっていいんだ?!ずるくない?」みたいな反応もあったりして。新聞が勝手に年齢を載せるんですよ。だから、でんぱ組.incのコンセプト的に(年齢は)載せられないと熱弁しに行ったりして、常に戦っていましたね。
今は年齢非公開のアイドルがすごく増えたのですが、年齢を公表するしないのひとつをとっても男性社会のものだったなと。今は業界の雰囲気ががらっと変わったのですが、そのために女性として戦ってきたのはよかったなと思っています。
藝大生:
業界自体が変わってきたなという感覚は、いつごろ、どういう風に感じたのでしょうか。
もふくちゃん:
この数年で特に変わりましたね。この3、4年で何が起こっているかというと、女性のファンが自分の感覚では10倍以上に増えました。今までのアイドルの現場は、8割ぐらいが男性だったのが、今はまったく逆転しているんですよ。男性よりも女性のファンのほうが多いことによって、みんなのマインドが自然と変わっている。
「アイドルは時代の鏡」と言われますが、男性から見たときの女性ではなくて、「女性が見てかわいい女性がかわいいんだ」という傾向がここ数年で強くなりましたね。これは、TikTokをはじめとするSNSの影響も大きいと思います。
私がプロデューサー業をはじめたときは、業界の価値観が本当に古かったんです。女性に対する感覚のアップデートがほかの業界に比べると3、4年遅いという体感があって。ただ、この5、6年で女性のアイドルプロデューサーがすごく増えました。その結果、「アイドルだけど偶像ではない。本当に生きている人間なんだ」という意識の改革みたいなことが起こってきたんです。
そういう改革があったからか、彼氏がいることをカミングアウトするアイドルが現れたりして。「私は彼氏がいるし、好きなこともする」というように、アイドル側からも既存のアイドル像を壊すようになってきたんですね。業界も「アイドルだけどそういうことをするんだ」という歩み寄りの姿勢があって、ファンの男女比の変化に繋がったのだと思います。業界はまだまだ変わっていく波の中にいると感じています。
藝大生:
すると、最近の変化が起こるまで、もふくちゃんがアイドル業界に足を踏み入れてからの10年以上は戦い続けていたということですか?
もふくちゃん:
そうです(笑)。ありとあらゆる人たちとの戦い。今はそんなことないんですけど、当初はでんぱ組.incに恋愛の歌を歌わせたくないというこだわりがなぜか強くあったんです。恋愛よりも、戦うぜ!やってやるぜ!みたいな意気込みのほうがいいから、作詞家の人にはそういう歌詞にしてくださいとお願いしていました。でも、作詞家は良かれと思って、歌の最後に「あなたがすき」と書いちゃうんですよ。そこでも戦いですよね。「いや、いらないよ」と(笑)。
他にも、アイドルが足をださないといけないのはなんでなんだろうと思って、ズボン履いちゃおうとか、そういった一つひとつに取り組んでいました。それまで業界がやっていなかったことをする度に「なぜなんだ」と言われては、いつも理由を説明をしていました。そういう意味で、今は全然戦わなくてよくなりましたね。
みずほ社員:
それだけ戦い続けてきたモチベーションの源泉はどこにあるのでしょうか。
もふくちゃん:
自分でもなんでこんなに熱いのかわからないのですが、あらゆることにすごくむかついているんですよ。「世の中ーーー!!」みたいな(笑)。「なんでこうしないんだ!こうすればもっとよくなるのに!」という思い込みが自分の中に勝手にあって。
東京藝大ではいろんなことを勉強しましたが、一番好きだったのは歴史の勉強でした。といっても大げさなことではなくて、昔の人たちはどうしてこれを作ったんだろうと考えると、長い歴史の上にこれがあるということがあるじゃないですか。その段積みで間違った段積みを発見するとすごい腹立っちゃって。そっちに石を積むな!と(笑)。その怒りが常にどのジャンルに対してもある。ファッションでも映画でもMVでも。そのやり方は時代をさかのぼってるぞ、もっとこっちこいよ!と。(東京藝大に入った)18歳からそうだったのかなというのは、今日話しながら思い出していましたね。
熊倉:
東京藝大の入試のときから、「この世の中を変えなきゃだめだ!」と熱弁していたことをよく覚えています。もふくちゃんは音楽学部音楽環境創造科の1期生だったので、どんな科なのかがわからないわけじゃないですか。ところが、教員だってわからなかったんです。こっちもはじめて立ち上げるので(笑)。
そんな中で東京藝大の扉を叩いてきてくれたわけですが、当時から、世の中のことに批評的に文句を言う感じではなくて、とにかくすごく明るいんですよ。ポジティブなエネルギーで世の中を変えたいんだなということが伝わってきてとても印象深かったですね。
(構成編集:韓河羅)

