キュレーション教育研究センターは、来る8月19日(月)正午より、後期開講の「現代美術キュレーション概論」(*1)の受講生募集をスタートする運びとなりましたので、お知らせ申し上げます。

「現代美術キュレーション概論」は、美術館での展覧会から街なかでのアートプロジェクトに至るまで、さまざまな形でアートと社会をつなぐキュレーションの実践について取り上げる講義で、学内外で活躍する12名の講師陣がオムニバス方式で登壇します。10月から1月までの全14回で構成され、藝大生は対面参加、社会人はオンライン受講を通じて、共に学ぶ機会を創出し、活発な議論を目指します。
なお、今年度から新たに鷲田めるろ(国際芸術創造研究科 准教授)が登壇するほか、難波祐子(キュレーション教育研究センター 特任准教授)によるエクストラ回も追加されています。
*1……本授業は藝大生対象の正規授業を社会人(一般の方はどなたでも)が受講できる特別科目「社会共創科目(公開授業)」として開講されます。

昨年度の受講生の声(抜粋、一部編集):

「社会人として日々を過ごす中で、キュレーションの考え方はあらゆる仕事の動き方(特に大規模なプロジェクトの動かし方)に結び付くと思いました。講師の方々から様々なエネルギーを受け取らせていただき、今後の活力に繋がりそうです。」(30代・会社員)
「[普段の仕事は]全く異分野だが、社会に対する問題意識や、他者に対してどういうメッセージを送るか、という点は同じ。何かことを起こしたいと思った時の行政の巻き込みかた、協業者への配慮や方向性の決定プロセスなどは、同じ社会人として共感できるところが多かった。」(50代・会社員)
「『キュレーション』とは何か、どのような方々がどのように動いているのか、ということを事例・ご本人によるエピソードとともに学ぶことができ、実感を伴う知識を得られた点が学びになりました。」(30代・会社員)
「どの回も具体的な事例が多いのが大変ありがたかったです。美術館での仕事に就いたばかりの自分にとっては、それぞれの先生方がどのように今の仕事のスタンスや考え方を構築していったのかという、思考のプロセスを感じ取ることができる講義を受講できたのが、大変大きい学びになりました。」(20代・エデュケーター)
「改めて自分が説明するとなるとなんと表現したら良いだろうかと迷ってしまうような基礎知識や、『知っていて当然』とされてきたことを学び直す機会をいただき大変ありがたかったです。」(30代・美術館学芸員)
「アートの現場の動向を大きくとらえるとき、授業で紹介された見方が勉強になる」(20代・藝大生)

ビジネスパーソンやプロフェッショナル人材に求められる「リスキリング」に、あるいは身近に「アート」を学んでキャリアシフトのきっかけに、ぜひこの機会を皆様にご利用いただきたくご案内申し上げます。

受講にあたっての注意事項をよくお読みになってから、以下のリンクよりお申し込みください。
各授業の詳細・お申し込み:https://ccs.geidai.ac.jp/learn_with_us/

▼「現代美術キュレーション概論」
定員:150名 ※先着順
受講料:有料
受講生募集期間:2024年8月19日(月)正午〜9月5日(木)18:00
https://ccs.geidai.ac.jp/learn_with_us/2024-001/
担当教員(キュレーション教育研究センター 特任准教授・難波祐子)より:昨年度の授業では、美術館・博物館関係者はもとより、普段アートとは直接関係のない部署で働いているビジネスパーソンなど多様な受講生が熱心に参加されていました。現代美術は、私たちの少し先の未来を映し出す鏡です。現代美術をとりまく「キュレーション」の今を知ることで、明日を生き抜くためのヒントが得られるかもしれません。

【お問い合わせ】
東京藝術大学 キュレーション教育研究センター
https://ccs.geidai.ac.jp/contact/
※「展覧会設計演習」「音楽×身体表現×福祉」の申込・お問い合わせは「有楽町藝大キャンパス」事務局までお願いいたします。(MAIL:info@yurakucho-geidai-campus.jp/HP:https://yurakucho-geidai-campus.jp/

【2024年8月19日13:30追記】2024年度の「現代美術キュレーション概論」受講生募集は定員に達しました。大変多くのお申し込み、ありがとうございました。
【2024年8月22日15:00追記】
2024年度の「現代美術キュレーション概論」受講生追加募集の予定はございません。あらかじめご了承ください。