日頃より東京藝術大学キュレーション教育研究センター(CCS)の活動にご協力とご関心を賜り、厚く御礼申し上げます。

CCSは、2024年度より、山形県酒田市が実施する事業「アーティスト・イン・レジデンスさかた」に協力しています。そしてこの度、2つの成果発表プログラムが開催される運びとなりましたので、ご案内申し上げます。みなさま万障お繰り合わせの上、ぜひともお運びください。
https://www.city.sakata.lg.jp/bunka/geijyutsu/tenjievent/r6-air-sakata.html

▼創作とコミュニケーションの場《編む手/解く手》(2025年2月~3月)

▽滞在アーティスト
和氣光凜(企画)、田中ジョン直人(企画協力)

▽開催概要
・無料、予約不要
・日時:2月22日から3月16日までの土・日・祝日 午前11時~午後5時
2月22日(土曜)、23日(日曜)、24日(月・祝)
3月1日(土曜)、2日(日)、8日(土)、9日(日)、15日(土)、16日(日)
・場所:清亀園(酒田市浜田1丁目11-13)

▽企画内容
会わない誰かと、毛糸でつながる、歩み寄る
誰かが編んだ毛糸を、次に来た人がほどく。また誰かが新たな形に編んでいく。人見知りでも、手先が不器用でも、大丈夫。《編む手/解く手》は、日常とは違う方法(=毛糸)で誰かと出会い、「ここだけの関係」を紡いでいくアートイベントです。
それを編んだ手や、これからほどく手の存在に思いを馳せながら、毛糸に触れる時間。手を動かしていると、今日会ったばかりの人とも、思いがけず話が弾むかもしれません。あるいは、手を動かしているうちに、考え事がはかどるかも。
誰かの手跡をたどり、毛糸に自分の感情や記憶、想像力を紡ぎ入れながら、自分の手跡を次の誰かに託す。
そんな静かで温かなやりとりが、ここで生まれます。

▼酒田散漫さんぽー酒田さんさん(3月)

▽滞在アーティスト
佐藤悠

▽開催概要
・対象:高校生以上
・定員:各回20人
・参加費:500円
・1回のみの参加も可能です。
・お申し込み:https://city-sakata.form.kintoneapp.com/public/artists-in-sakata
※雨天決行・荒天中止

第1回 商店街の記憶を歩こう
中心商店街の思い出とイメージを持ち寄り、その場で即興のまち歩きコースを作成。懐かしい記憶を辿りながら、新しい発見を探します。
●日時:3月15日(土曜)午後1時~4時
●集合⇒解散:交流ひろば2階研修室⇒交流ひろば

第2回 酒田市と映画を語ろう
港座の大シアターを舞台に、酒田と映画文化の関係を探ります。参加者それぞれの映画体験を共有しながら、酒田と映画、そして私について考えます。
●日時:3月20日(木・祝)午後1時~4時
●集合⇒解散:交流ひろば2階研修室⇒港座

第3回 酒田大火を辿ろう
酒田の歴史を大きく変えた酒田大火。実際の延焼範囲を歩きながら、当時の記憶とまちの未来について学びます。
●日時:3月29日(土曜)午前9時~12時
●集合⇒解散:交流ひろば2階研修室⇒希望ホール

▽企画内容
まちには、人の数だけ物語があります。
いつも何気なく通り過ぎる風景のなかに、誰かの大切な記憶が息づいています。『酒田散漫さんぽ』は、その多様な視点と記憶を共有し、あなたの心と体をちょっぴり幸せにするツアーです。
案内人とともにまちを歩きながら、参加者それぞれの「まちの見え方」を交換していきます。同じ景色を見ているようでも、話してみるとその「見え方」は案外違ったりするもの。互いの暮らし方、過ごし方、そして記憶が織りなす独自の「まちの見え方」を持ち寄ることで、いつもの風景が違って見えてくるかもしれません。
まちを歩き、人と話し、互いの眼差しを見つめ返す。
あなたの心と体をちょっぴり幸せにする小さな旅へご案内します。