この度、アーツカウンシルさいたまと東京藝術大学キュレーション教育研究センターは共同でデジタル作品プラン/キュレーションプランの公募プログラム「空想するさいたま」最終プラン発表会/選考会を開催する運びとなりました。
本事業は、アーツカウンシルさいたまの事業のひとつである「さいたま文化発信プロジェクト」として、さいたま市の持つ「盆栽・漫画・人形・鉄道」という4つの地域資源を広く若手のクリエイターやキュレーターとともに考えていくために東京藝術大学と連携して実施してまいりました。
3月10日(日)の最終プラン発表会/選考会では、参加者から集まったデジタルコンテンツの作品プランあるいはキュレーションプランが一堂に会し、審査員による各部門賞が決定します。みなさま万障お繰り合わせの上、ぜひ観覧にいらしてください。
■開催概要
さいたま文化発信プロジェクト
アーツカウンシルさいたま×東京藝術大学キュレーション教育研究センター
「空想するさいたま」最終プラン発表会/選考会
日程:2024年3月10日(日) 14:00〜17:00、開場13:30
会場:東京藝術大学 千住キャンパス 第7ホール
定員:50名(先着順、事前予約制)
選考委員:小沢剛、岡本美津子、谷口暁彦、玉置泰紀(株式会社角川アスキー総合研究所・戦略推進室)、森隆一郎、三浦匡史
選考方法:選考委員が事前提出された作品プラン/キュレーションプランの中から各自3本ずつ推薦し、発表者によるプレゼンテーションを実施した上で、当日に審査を行い、【A】デジタルコンテンツ制作プラン/【B】デジタルコンテンツキュレーション(展示・発表)プランの各部門から1位と2位を決定します。なお、各部門において1位:20万円、2位:10万円を奨励金として支給します。
事前予約フォーム:https://forms.gle/g799rXh8vGBfy2tU8
主催:アーツカウンシルさいたま(公益財団法人さいたま市文化振興事業団)、東京藝術大学キュレーション教育研究センター
リサーチツアー協力(見学順):鉄道博物館、さいたま市立漫画会館、さいたま市大宮盆栽美術館、さいたま市岩槻人形博物館、有限会社靖月人形、株式会社鈴木人形
■本事業のスケジュール
□第1回
日程:2023年12月2日(土)15:00~18:00
会場:東京藝術大学上野キャンパス 国際交流棟 GA講義室
第1部・ガイダンス「企画趣旨説明と期待する作品や企画について」
オーガナイザー:森隆一郎(アーツカウンシルさいたま プログラムディレクター)、熊倉純子(東京藝術大学国際芸術創造研究科教授、キュレーション教育研究センター副センター長)
第2部・レクチャー
講師: 小沢剛(東京藝術大学美術学部先端芸術表現科教授、アーツカウンシルさいたまアドバイザリーボード委員)
ゲスト講師:谷口暁彦(多摩美術大学美術学部情報デザイン学科准教授)
□第2回・第3回 レクチャー&施設・街を巡り学芸員と対話するリサーチツアー1・2
日程:2024年1月13日(土)10:00〜17:00、20日(土)13:00〜17:00
レクチャー「生活都市さいたまについて」
講師:三浦匡史(アーツカウンシルさいたま プログラムオフィサー)
見学先:鉄道博物館、さいたま市立漫画会館、さいたま市大宮盆栽美術館、さいたま市岩槻人形博物館、
有限会社靖月人形、株式会社鈴木人形ほか
□第4回・第5回 講評会(作品の講評は各日15名ずつ)
日程:2024年2月17日(土)、18日(日) 各日14:00〜17:00
会場:東京藝術大学千住キャンパス
講師:小沢剛、岡本美津子(東京藝術大学副学長(デジタル推進)、同大学院映像研究科教授)、難波祐子(東京藝術大学キュレーション教育研究センター特任准教授)、森隆一郎、三浦匡史
□任意参加のプログラム
日程:2024年2月23日(金)
会場: RaiBoC Hall(市民会館おおみや) 5階(予定)
3月10日(日)のプラン発表会・選考会を前に、「さいたま国際芸術祭サポーターミーティング」に参加して、さいたま市民の前でプランのプレゼンテーションを行うプログラムです。貴重な市民との意見交換から、提出する作品プラン/キュレーションプランのブラッシュアップに繋げることを目的に実施します。
■作品プラン/キュレーションプランの提出について
提出〆切:2024年3月1日(金)
応募条件:全6回のレクチャーと講評会、発表会・選考会に参加すること。
募集する作品プラン/キュレーションプラン:さいたま市の地域資源である「盆栽・漫画・人形・鉄道」をテーマに設定した上で、バーチャル空間上で展開する企画。提出の際には、【A】デジタルコンテンツ制作プラン/【B】デジタルコンテンツキュレーション(展示・発表)プランの2部門のいずれかを選択します。奨励金:3月10日(日)実施のプラン選考会では【A】・【B】から2プランずつ採択企画を選定し、各部門1位:20万円、2位:10万円を奨励金として支給します。
■プラン発表会・選考会(一般公開)
日程:2024年3月10日(日) 14:00〜17:00
会場:東京藝術大学 千住キャンパス
選考委員:小沢剛、岡本美津子、谷口暁彦、玉置泰紀(株式会社角川アスキー総合研究所・戦略推進室)、森隆一郎、三浦匡史
選考方法:選考委員が事前提出された作品プラン/キュレーションプランの中から各自3本ずつ推薦し、発表者によるプレゼンテーションを実施した上で、当日に審査を行い、各部門から1位と2位を決定します。
■講師・選考委員プロフィール(五十音順)
岡本美津子(プロデューサー/東京藝術大学副学長(デジタル推進)、同大学院映像研究科教授)
プロデューサー/東京藝術大学副学長(デジタル推進)、同大学院映像研究科教授。
数々の番組や映像、イベント等のプロデュースを行う。
NHKEテレで放送中の「2355」「0655」(2010-月〜金放送)、「自由研究55」チーフプロデューサー。Eテレ「テクネ~映像の教室」(2011-)プロデューサー。「毎日映画コンクール」アニメーション部門審査員(2019,2020,2023)、「文化庁メディア芸術祭」海外展(アニメーション分野)総合ディレクター(2018年-2022年)。令和4年度「芸術選奨」選考審査員。
小沢剛(東京藝術大学美術学部先端芸術表現科教授、アーツカウンシルさいたまアドバイザリーボード委員)
1965年東京生まれ。東京藝術大学修了。代表作品に、地蔵建立、なすび画廊、相談芸術、醤油画資料館、ベジタブル・ウェポン、近年は「帰って来た」シリーズなどがある。西京人やヤギの目など新しい形態のコレクティブにも積極的だ。制作内容やスタイルは多岐にわたる。
主な個展に2004年「同時に答えろYesとNo!」(森美術館)、18年に個展「不完全―パラレルな美術史」(千葉市美術館)など。19年に芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
熊倉純子(東京藝術大学国際芸術創造研究科教授、キュレーション教育研究センター副センター長)
パリ第十大学卒、慶應義塾大学大学院修了(美学・美術史)。(社)企業メセナ協議会を経て、東京藝術大学教授。アートマネジメントの専門人材を育成し、「取手アートプロジェクト」(茨城県)、「アートアクセスあだち―音まち千住の縁」(東京都)など、地域型アートプロジェクトに学生たちと携わりながら、アートと市民社会の関係を模索し、文化政策を提案する。東京都芸術文化評議会文化都市政策部会委員、文化庁文化審議会文化政策部会委員などを歴任。監修書に『アートプロジェクト─芸術と共創する社会』『アートプロジェクトのピアレビュー—対話と支え合いの評価手法』『アートプロジェクトがつむぐ縁のはなし—絵物語・声・評価でひもとく 大巻伸嗣「Memorial Rebirth 千住」の11年』、共編書に『社会とアートのえんむすび1996-2000──つなぎ手たちの実践』、共著に『「地元」の文化力―地域の未来のつくりかた』など。
谷口暁彦(多摩美術大学美術学部情報デザイン学科准教授)
ゲームアート、ネットアート、映像、彫刻など、さまざまな形態で作品を発表している。主な展覧会に「超・いま・ここ」(CALM & PUNK GALLERY、東京、2017年)など。企画展「イン・ア・ゲームスケープ:ヴィデオ・ゲームの風景、リアリティ、物語、自我」(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]、東京、2018–19年)にて共同キュレ―ターを務める。
玉置泰紀(株式会社角川アスキー総合研究所・戦略推進室)
株式会社角川アスキー総合研究所・戦略推進室。エリアLOVEウォーカー総編集長。国際大学GLOCOM客員研究員。一般社団法人メタ観光推進機構理事。京都市埋蔵文化財研究所理事。大阪府日本万国博覧会記念公園運営審議会会長代行。産経新聞〜福武書店〜角川4誌編集長後、現在に至る。
難波祐子(東京藝術大学キュレーション教育研究センター特任准教授)
東京都現代美術館学芸員、国際交流基金文化事業部企画役(美術担当)を経て、国内外で現代美術の展覧会企画に関わる。 企画した主な展覧会に「こどものにわ」(東京都現代美術館、2010年)、「坂本龍一:观音听时 | Ryuichi Sakamoto: seeing sound, hearing time」(M WOODS HUTONG | 木木艺术社区、北京、2021年)、「大巻伸嗣 – 地平線のゆくえ」(弘前れんが倉庫美術館、青森、2023年)、「坂本龍一 | SOUND AND TIME」(MWOODS Museum | 木木美術館、成都、中国、2023年)など。札幌国際芸術祭2014プロジェクト・マネージャー(学芸担当)、ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014キュレーター。著書に『現代美術キュレーターという仕事』、『現代美術キュレーター・ハンドブック』(ともに青弓社)など。
三浦匡史(アーツカウンシルさいたまプログラムオフィサー)
NPO法人都市づくりNPOさいたま 理事・事務局長、および個人事務所 地域生活デザイン代表。
市民参加を促進するためのワークショップの開催、シンポジウムの企画・運営、さまざまな市民団体
や個人とのネットワークを形成するためのつなぎ役として活躍し、市民と行政を仲立ちするまちづくりNPOの活動を行なっている。さいたまトリエンナーレ2016ではプロジェクトディレクターを、さいたま国際芸術祭2020ではキュレーターを務めた。
森隆一郎(アーツカウンシルさいたま プログラムディレクター)
これまで東京都江東区や福島県いわき市で文化施設の新たなあり方を実践、アーツカウンシル東京でPRディレクターを務め、2018年に独立。現在は、アートと社会の間に新しい関係性を育むことを目指す「合同会社渚と」代表社員。ほかに東京藝術大学のプロジェクトや銀座ヴィジョン会議、文化コモンズ研究所などで多様な活動を進める。2022年10月よりアーツカウンシルさいたまプログラムディレクター。共著に「文化からの復興 市民と震災といわきアリオスと」水曜社
■アーツカウンシルさいたまについて
アーツカウンシルさいたまとは、市民が暮らしの中で文化芸術と触れ合う機会を増やし、市民生活の多様な場面で創造活動が行われる環境を整備するとともに、文化芸術を通じて将来のさいたま市の姿を考えることを目的に創設された支援組織です。
https://saitama-culture.jp/aboutus/