藝大生向け・一般の方向け


社会包摂のためのアートプロジェクト:音楽×身体表現×福祉Ⅱ(実践編)

※本授業は「有楽町藝大キャンパス」の一環として実施します。
※本授業の申込・お問い合わせは「有楽町藝大キャンパス」事務局までお願いいたします。

開講日時 
後期集中
9/12(土)、10/4(日)、1/7(土)、
★11/21(土)、★1/23(土)、★1/30(土)、
2/20(土)、2/21(日)、2/27(土)
※各日 13:30〜16:40(1/7(土)は13:30〜15:00、2/21(土)は10:00〜18:20予定)
※★の日程はいずれか1回の選択制

開講場所
有楽町 YAU STUDIO
東京都中央区銀座一丁目3番先 東京高速道路北有楽ビル1階

東京藝術大学 上野または千住キャンパス
足立区内小学校

近年、社会と繋がりながら行われる芸術実践の可能性に注目が集まり、教育や福祉など幅広い分野でその活用が模索・実践されています。従来の「芸術」の枠を越え、様々な相互連携と共に活動を行う中で、人々とどのように関わることができるのか、また芸術はどのような役割を果たすことができるのか、多角的な視点をもって考えていく必要があるといえるでしょう。

この授業では、社会包摂の視点を大切にした芸術実践、特に福祉領域と連携して行うアートプロジェクトの企画運営について協働的・体験的に学ぶと共に、その社会的意義について受講生と共に考えます。

授業の前半では複数領域のアーティストによるワークショップを体験し、言語化を通して活動についての理解を深めます。後半では、足立区内小学校を会場として実施される「アートなお祭り」(企画制作:ムジタンツ)をフィールドとして、アートを介した地域交流を企図するアートプロジェクトの実践に携わります。アーティストやステークホルダーとの実際のミーティングに参加いただくほか、イベント当日の運営にも加わり、企画から実現に至るプロセスを体験します。

なお、本授業はキュレーション教育研究センター社会共創科目(公開授業)として、学外受講生も交えて開講されます。

※講師等の都合により内容の変更が生じる可能性がありますのでご了承ください。
※本授業は、2024年度まで開講していた「演習:アートプロジェクト 音楽×身体表現×福祉」の後継科目です。2025年度より「Ⅰ(理論編)」「Ⅱ(実践編)」の2科目に構成をリニューアルして開講しています。
※本授業は、隔年開講予定の「社会包摂のためのアートプロジェクト:音楽×身体表現×福祉Ⅰ(理論編)」と併せての受講を推奨します(必須ではありません。Ⅱから受講いただいても問題ありません)。

ムジタンツとは:
「ムジタンツ」は、音楽(Musik)とダンス(Tanz)を組み合わせた造語です。音楽の酒井雅代と身体表現の山崎朋が互いの専門性を持ち寄り、新しい形のワークショップ型プログラムを開発。主にクラシック音楽を題材に、さまざまな切り口から作品を体感しながら、価値観や創造力が広がっていくような体験となることを目指しています。また、「遊び」を大切なキーワードの一つとして、参加者の興味関心に寄り添いながらゆるやかに進行していくスタイルも特徴です。2018年に東京藝術大学一般公開講座として活動を開始。以降、文化施設や教育機関、福祉施設等におけるプログラムの開発や実践、文化芸術活動に携わる人々を対象とした人材育成事業でのプロジェクト運営および実施など、さまざまな場で活動を展開しています。

開講場所について|

本授業は、「有楽町アートアーバニズムYAU」のスタジオを会場として行います。
YAUは、アーティストの活動を街に呼び込み、ワーカーとの交流を誘発する実証プログラムとして生まれました。就業者人数約28万人という日本有数のビジネス街である大手町・丸の内・有楽町にあるスタジオには、映像・写真といったメディアアートからパフォーミングアーツまで幅広いアーティストやその活動を支えるアートマネージャーが集っています。学生とビジネスパーソンが共に参加することで、社会との共創的なコミュニティを育むことを目指し、社会での活躍に結び付くような人材育成を目指します。
https://arturbanism.jp/

一般の方 | 受講方法

定員 | 20名(応募者多数の場合は選考します)
受講方法 | 全7回の対面授業を75,000円(税込)で受講できます。
受講生募集期間|2026年夏ごろ公開予定

お申し込み・詳細|「有楽町藝大キャンパス」事務局 https://yurakucho-geidai-campus.jp/

藝大生の方 | 受講方法

授業シラバスを参照の上、CampusPlanで履修登録してください。なお、卒業要件単位に含むかどうかは、ご自身の所属する各科のカリキュラムに準じます

写真:中川周

2026年度ラインナップ

第1回|イントロダクション/音楽と身体表現を用いたワークショップ体験
担当講師:酒井雅代、山崎朋、松岡大

第2回|造形を用いたワークショップ体験
担当講師:寺内天心

第3回|アートプロジェクトを分析する

担当講師:箕口一美、酒井雅代、山崎朋

第4回| アーティストとのミーティング① ※選択制
アーティストとのミーティング② ※選択制
アーティストとのミーティング③ ※選択制

担当講師:稲継美保、東彩織、寺内天心、松岡大 ほか

第5回|『アートなお祭り』現場準備
担当講師:酒井雅代、山崎朋 ほか

第6回|『アートなお祭り』現場体験
担当講師:酒井雅代、山崎朋 ほか

第7回|振り返り
担当講師:酒井雅代、山崎朋 ほか

受講生のみなさんへ

キーワード:#音楽 #ダンス #ワークショップ #こども #地域 #コミュニケーション

担当教員(コーディネーター・酒井雅代)より
近年、パフォーミングアーツにおける非言語コミュニケーションの側面に注目が集まり、芸術のみならず教育や福祉など幅広い分野でその活用が模索・実践されています。地域の子どもの交流、地域の子どもの居場所づくりといった課題にアートはどのような貢献ができるのでしょうか。
本授業では、福祉、音楽、身体表現、美術の領域が協働して行うアートプログラムの準備段階のプロセスを実際に体験することで、福祉分野と連携して行うアートプログラムの実例について学びながら、異なる領域の人々が相互に関わる現場の意義や課題について考えます。地域コミュニティや地域福祉と芸術文化を繋ぐことに関心のある方々のご受講をお待ちしています。

先輩修了生の声

  • 私はまだ社会に出たことがなく、世間では音楽や芸術がどのように捉えられているのかわかっていなかったが、ワークショップやグループワークを通して社会人の方と交流し、世の中には芸術の可能性を信じている方が必ずいること、自分の周りの世界をより良いものにしようと考え行動に移している人がたくさんいることを知り、私が普段藝大で取り組んでいることを肯定してもらえたような気がした。(2024年度受講生、藝大生・作曲科)
  • 周りの人がある種、特殊であることをあらためて感じた。また社会にあまり期待していなかったが、自分がもやもや考えていることを受け入れてくれる大人がいる事実を知ることができてよかった。アーティスト以外にも面白い大人っているんだと思えた。(2023年度受講生、藝大生)

担当教員

箕口一美(大学院国際芸術創造研究科 教授)

1960年生まれ。87年6月よりカザルスホール企画室・アウフタクトで企画制作にたずさわり、2000年3月まで同ホールプロデューサー。98年より財団法人地域創造『公共ホール音楽活性化事業』にコーディネーターとして参画、地域での芸術普及のさまざまな可能性を、各地のホール担当者、若手演奏家とともに考えて来た。2001~08年NPOトリトン・アーツ・ネットワークディレクター。08~16年サントリーホール・プログラミングディレクターおよびグローバルプロジェクト・コーディネーター。現在、東京芸術大学大学院国際芸術創造研究科教授。学生や若い研究者たちと、音楽ワークショップ・ファシリテーション開発に取り組んでいる。訳書:アンジェラ・M・ビーチング著「Beyond Talent 音楽家を成功に導く12章」(2008年・水曜社刊)

酒井雅代

音楽家、アーティスト・ファシリテーター、アートマネージャー。2018年に東京藝術大学公開講座「藝大ムジタンツクラブ」を始動して以来、クラシック音楽と身体表現を融合させた独自のアートプログラムを提案・実践している。現在は、子ども、地域、社会包摂をキーワードに、多領域が交差するプロジェクトの企画・運営・実践に幅広く携わる。桐朋学園大学および同研究科修了(ピアノ専攻)。東京大学大学院学際情報学府修士課程、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科博士後期課程を修了。博士(学術)。4月より、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科助教。

山崎朋

東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科卒業、同大学院音楽文化学専攻芸術環境創造分野修了。「ムジタンツ」では主に“ダンス担当”としてプログラムデザインやファシリテーションを行うほか、企画運営も担う。また、非劇場空間でさまざまな分野とのコラボレーションによる作品制作や実践を行うパフォーマンスプロジェクト「居間 theater」メンバーとしても活動している。www.imatheater.com

松岡大(舞踏家/NPO法人LAND FES代表)

2005年より山海塾舞踏手。「金柑少年」「ARC」などの主要作品に出演「LAND FES」を主宰し、パフォーミングアーツを通じて共生社会を目指す活動に取り組む。2017年より「スクランブル・ダンスプロジェクト」講師。INTRODANS(オランダ)やPaola Prestini(アメリカ)など、海外アーティストとのコラボも多数。
https://daimatsuoka.com

Photo by Maiko Miyagawa

寺内天心

アニマトゥール/パフォーマンスアーティスト/てんてん。
2002年神奈川県出身。東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科卒業。アルツハイマー型認知症の祖父との2年半にわたる協働実践を記した論考と、その外在化としての舞台実践によりアカンサス賞受賞。
「日常の片隅や記憶の奥底に微かに煌めく美しさと喜び」を手渡し合う関係性の構築を重視し、世代や背景を越えた共創の場をひらく。
こども創作教室〈ぐるぐるミックス〉や〈ムジタンツクラブ〉にてワークショップアーティスト/ファシリテーターとして活動。

お問い合わせ

「有楽町藝大キャンパス」事務局
info@yurakucho-geidai-campus.jp
https://yurakucho-geidai-campus.jp/