東京藝大 x みずほFG「アートとジェンダー」共同研究プロジェクト
「アートとジェンダー研究会」
レクチャーシリーズ&リサーチプログラム
東京藝術大学(以下、藝大)とみずほフィナンシャルグループ(以下、みずほFG)は、2022年より「経済だけでなく、アートの力で文化や社会・人びとの生活も豊かで彩ある未来」をともに目指して、様々な連携を深めてきました。その連携をさらに強固にし、かつ持続したものにするため、2023年に包括連携協定を締結しました。
キュレーション教育研究センターでは、藝大×みずほFGの連携事業の一環として、「アートとジェンダー」をテーマにした様々なプロジェクトを展開しています。2023年度は、「アートの現場における女性の社会進出」をテーマに多彩なゲストを迎えて、それぞれの切り口からアートとジェンダーの関係についてのレクチャーを行いました。レクチャー後のディスカッションでは、年代・所属を超えた共通点も見つかったようです。
研究会参加者数(累計):94名
第3回 | 12/1(金)
女性であることとつくることについて
ゲスト:碓井ゆい(アーティスト)
アーティスト。1980年東京都出身、埼玉県在住。
身の回りの素材や手芸の技法を用い、社会制度や歴史についての批評や考察を平面・立体作品で表現する。
近年の主な展覧会に「ケアリング/マザーフッド:「母」から「他者」のケアを考える現代美術」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、2023年)、「JAPAN.BODY_PERFORM_LIVE Resistance and Resilience in Japanese Contemporary Art」(Padiglione d’Arte Contemporanea、2022年)などがある。
第4回 | 12/8(金)
女性演奏家をめぐる労働環境について
ゲスト:箕口一美(東京藝術大学国際芸術創造研究科・准教授)
1960年生まれ。87年6月よりカザルスホール企画室・アウフタクトで企画制作にたずさわり、2000年3月まで同ホールプロデューサー。98年より財団法人地域創造『公共ホール音楽活性化事業』にコーディネーターとして参画、地域での芸術普及のさまざまな可能性を、各地のホール担当者、若手演奏家とともに考えて来た。
2001~08年NPOトリトン・アーツ・ネットワークディレクター。08~16年サントリーホール・プログラミングディレクターおよびグローバルプロジェクト・コーディネーター。現在、東京芸術大学大学院国際芸術創造研究科教授。学生や若い研究者たちと、音楽ワークショップ・ファシリテーション開発に取り組んでいる。
ファシリテーター:酒井雅代(東京藝術大学キュレーション教育研究センター・コーディネーター)、若山萌恵(東京藝術大学国際芸術創造研究科)
第5回 | 12/15(金)
子育てとフリーランス・キュレーターをめぐる問題について
ゲスト:難波祐子(東京藝術大学キュレーション教育研究センター・特任准教授)
東京都現代美術館学芸員、国際交流基金文化事業部企画役(美術担当)を経て、国内外で現代美術の展覧会企画に関わる。 企画した主な展覧会に「こどものにわ」(東京都現代美術館、2010年)、「坂本龍一:观音听时 | Ryuichi Sakamoto: seeing sound, hearing time」(M WOODS HUTONG | 木木艺术社区、北京、2021年)、「大巻伸嗣 – 地平線のゆくえ」(弘前れんが倉庫美術館、青森、2023年)など。